個人の尊厳が尊重される社会を目指してー株式会社machimoriとの提携について

 当会は、市来広一郎氏が役員を務める株式会社machimoriと業務委託契約を結び、これまで企業研修事業や関係人口創出事業を通じたまちづくりに取り組んで参りました。 今回の一連の報道に対して、大きな衝撃を受けております。現在、当会も関係者と確認をしながら、事実関係を見守っているところです。


 2024年11月29日に株式会社machimoriより新体制の発表があったことを受け、2024年12月2日に実施した当会理事会にて議論をし、今回の報道の事件は、市来氏個人に関する問題であり、当会と株式会社machimori との契約執行中の事業に関しては滞りなく進めていくことを確認いたしました。


 同時に、今回の件から私たちは何を考えるべきなのか、何を言葉にしなければならないのか、この声明を出すべきなのかを考え、理事会後もメールや電話で議論をして参りました。

 日頃、当会は人材育成・次世代育成や住民との共創まちづくりなど、多様な方々と関わりながら事業に取り組んでいます。設立当時から一貫して、全ての人が、このまちで心地よく、自分らしくいられる場や活躍の機会があること、そしてその機会を、このまちに関わる人々と共につくることを大切にしてきました。ゆえに、一人ひとりの持つ権利が侵害されたり、傷付かれてしまうような状況や環境をつくってはならないという強い意志を持っています。


 そのため、今回の一件について、同じ静岡県で、社会的課題の解決を志向するセクターで起きてしまったこととして、強い憤りを感じると同時に、同様のことが二度と起こらないように、私たちも今一度、自身の取り組みを省察しながら、目の前の一人ひとりの権利や尊厳が守られ、より良く生きることにつながる場や仕組みをつくることに尽力することを、改めて再確認する機会にしたいと思います。そして、日頃協働いただいている方々や同志の仲間たちと共に、個人の尊厳が尊重される社会の実現を、事業を通して進めて参ります。


 そして、こうした自体が二度と起こらないよう体制を刷新した株式会社machimoriであれば、共に「100年後も豊かな暮らしができる熱海をつくる。」というミッションを目指して、引き続き協働していきたいと考えています。


2024年12月5日 特定非営利活動法人ESUNE 理事会