お願い|静岡でネットワークビジネスが依然として広がっています。まずは正しい知識を。

学生スタッフが教えてくれた情報ですが、最近再び静岡でネットワークビジネスの勧誘が行われているようです。これは何年も前からやり方や企画を変えながら勧誘が行われ、大学生に限らず若手社会人の間でも問題になったりしています。

「安心して、冒険できるまちへ」を合言葉に活動する私たちESUNEとしてはこういった状況を踏まえ、まずは定期的に注意喚起・正しい知識の発信を始めたいと思います。


以下、みなさんへのお願いです。


①学生のみなさんへ

ネットワークビジネスとは何か、どういった怖さがあるのか、まずは正しく知るところから始めてみませんか? 2020年2月に静岡県立大学津富先生、当時大学1年生の梨田さんが作成された『ネットワークビジネスから身を守るために知っておきたい5つのコト』がわかりやすく、具体的なケースも含めて掲載されています。とても読みやすい資料なので、ぜひ以下のリンクからご覧いただき、「知る」ことから始めてもらえると嬉しいです。

(静岡県立大学のHPからダウンロード可能です)


また、「こんなケースもあった」という情報や、自分でどう判断していいかわからない、ということがありましたら、事務局までお気軽にご連絡ください。もちろん、両親や学校・大学の先生など、頼りやすい大人の方を頼ってもらっても大丈夫です。

info[@]s-esune.com(担当:斉藤・天野)


②社会人のみなさんへ

メディアでも若者が巻き込まれた事件や問題がニュースになっていますが、“グレー”な領域は身近に存在しています。

法的に問題がある/ないが注目されがちですが、経済的に自立していない若者たち、特に親元を離れ社会関係が希薄な大学生たちが、人間関係を商品化していき、結果的に社会的孤立していく状況が起きています。まずはそれが、現実に起きているということを知っていただきたいと思います。ぜひお知り合いの方や学生のみなさんにも、こういった事実をお知らせください。

そして、コロナ禍での収入減少、社会関係の希薄化、孤独を余儀なくされる状況、就職活動による不安、ハードば仕事など、若者を取り巻く環境は依然として静岡においても不安定な状況が続いています。簡単に状況を改善することはできませんし、大人も大変な社会環境であることは重々承知の上で、「寛容さ」から始めてもらえると嬉しいです。個別相談にのっていると「言葉のトゲ」に傷つけられると同時に、「あの人の言葉によって救われる」ということがとても多いです。「この社会には、信じてもいい、人がいる」ということを、学校・職場・地域の中でのコミュニケーションから始められることを、お願いしたいと思います。

危険なまちに、少しずつ寛容さを。そして安心して冒険できるまちづくりへ、どうぞよろしくお願いいたします。

2021年4月28日

NPO法人ESUNE

 代表理事 天野浩史 / 事務局長・もくもくセンター長 斉藤雄大